ブツ撮り
取材対象の方の写真を撮らせていただく機会はしばしばあれど、その写真をここに載せるわけにいかないので、文句のいえない「物体」の写真でも掲載してみようと思います(メーカーの方には怒られるかもしれない・・・「ごめんなさい」と今のうちに謝っておこう)。
実物を手に取れない通販では、やはり写真が大きくものをいいます。食品はその最たるものでしょう。私がしばしば利用する「●るなび市場」など、実に美味しそうな・・・匂いが漂って来そうな・・・不必要に臨場感を醸し出した写真が掲載されており、それに心動かされて、いつの間にかショッピングカートに入れてしまうこともしばしばです。
“おいしい”写真を撮るには、とにかく照明です(カメラに金を掛けても“浪費”に終わることが多いものです)。特定の人種(ヤフオクや楽天ショップでしのぎを削っている人々)相手によく売られている照明というのは、発光面が40センチ×40センチくらいものが多いようです。コップやマウスなど、小物であれば問題ないでしょうが、バッグやシューズなど、少し大きなブツの場合、光が行き渡らずなかなか所望の出来映えが得られません。
私自身は「人物撮影にも使えるように」と70センチのものを使用しております(実際にはこれ1灯で人の全身を照らすのは難しいですが)。ということもあり、掲載した写真は上からの光がやや強すぎました(下にできた陰もきつい)。丁寧にやるときは、ディフューザーで光を柔らかくして、レフ板や補助灯で光を行き渡らせる必要がありますが・・・なかなかそこまでやる元気は湧いてこず、このような写真となりました。
私の場合、人物写真の場合は、「表情6・構図3・写り1」といった重要度で考えていますが、「ブツ撮り」の場合、表情がない分(構図が表情ということかな)「構図:写り=5:5」くらいでしょうか。広告写真のように芸術性を考えているわけではありませんが、これはこれでなかなか奥が深い分野ですね。
碧い!

決して「得意」というわけではないのですが、空を撮るのが好きです。
秋のある日、買ったばかりのコンパクトデジカメの実力を試すべく、被写体を求めて、近所の住宅街にある銀杏(イチョウ)並木へと出かけました。
しかし空のあまりの碧さ(基本的にレタッチなしです、そのまんまの碧でした)に惹き寄せられ、このような構図になりました(写真クリックで拡大表示)。

一眼レフを使い始めたときには、使い方や技術的なことを吸収し、カメラの機能を使いこなすことを考えていました。でも「良い写真」とは何かとよくよく考えてみると・・・ピントが合っていようが、綺麗にブレていようが、露出が適切だろうが、被写体が良くなければ、良い写真になんてなりようがないんですね。
素晴らしいシャッターチャンスたり得る瞬間にカメラを持って居合わせられるかどうか。その可能性を考えたらコンデジを有効活用しない手はない。最近はそう考えるようになりました。それに綺麗ですよね・・・このコンデジの画質。画素数の点で引けをとることのなくなった現在、一眼レフを優先的に使わざるを得ないのは、以下の3ケースぐらいのように思われます。
(1)被写界深度をコントロールして、ボケ味を活かした写真を撮りたい
(2)ストロボ(バウンス)を使わざるを得ないシチュエーションでの撮影が多い
(3)高速で動く人や物の撮影など、シャッターの応答性に妥協できない
オークションに出品するモノの写真を室内で撮るときなども、被写体が動かないんですから、三脚を使って長い(遅い)シャッタースピードにすることで必要な広量を得れば充分事足ります。それをせずに、手持ちで正面からフラッシュを当てた悲惨な写真を撮って、「きっと一眼レフじゃないからだ~」と勘違いされている人も多いように思います。
おっと~、すっかり話が脱線してしまいました。是非、コンデジで済むものはコンデジに任せましょう。肩こりからも解放されます(笑)。
ハリネズミ? 皆で尻を向けるな!

サルでもハリネズミでもありません。お尻をこちらに向けて昼寝中の子ぐまたちです。
この日のくま牧場は雨のみならず霧も深く立ちこめかなりの視界不良。彼らも退屈だったのでしょう。あまりの悪条件ゆえに、カメラもしまったままだったのですが、ぷりぷりしたお尻をこちらに向けて整列している様がなんとも言えず、撮ってしまいました。
牽引ではなくて"推進"です

京都嵯峨野のトロッコ列車(トロッコ嵯峨駅~トロッコ亀岡駅)が煙を吐いたところです。保津峡駅のホームから線路に身を乗り出して撮ってしまいました。
危ないと思われるでしょうが、実はこれは列車が去っていくところ。「機関車(駆動車)がこちらを向いているじゃないか!」と思われるかもしれません。実はこの列車、向きを変えずに往復するので、西向き(亀岡方向)に進むときには、駆動力を持たない客車(4両 or 5両?)を押しながら走行しているという世にも珍しい光景なのです。
ちょっと語りが熱くなってしまいましたが・・・私は決して鉄っちゃんではありません(笑)。
いつも愛嬌満点とはいかないものだ

これ、ぬいぐるみでも着ぐるみを着た人間でもありません。正真正銘、本物のパンダです。パンダ小屋に戻りたがってぐずっているのです。
誰だって、「今日は気分がのらない」「仕事したくない」というとき、ありますよね。よ~く、わかります(笑)。
動物園で撮った写真をここに載せるのは禁じ手かと思いましたが、あまりに笑えた傑作だったので・・・是非ご笑覧下さい。
夜桜を照らす家

近所の通りにあった桜の街路樹の中の向かい合った2本。
近くには他にもたくさん桜が植えられているのに、なぜここだけ幻想的に見えるのかと目をこらしてみました。
一番近いお宅の庭からの光は上向き・・・防犯用の外灯ではありませんでした。これと通りの街灯との相乗効果でこのスポットだけ綺麗な夜桜が堪能できるようになっていました。
通行人に自分の家の前の桜を綺麗に見せてあげようという家人の心憎い演出。便乗させていただこうと、早速三脚とカメラをとりに戻った上で、長~いシャッタースピードで撮ってみました。
皆がカメラを抱えて集まる名所の桜よりもいいもんです。酒盛りしている酔っぱらいもいないし。
ペットショップにて?

お店のカゴに入れられたくまのぬいぐるみたち。
なんだか一瞬ペットショップで、連れて帰る子犬を物色しているような気分になりました。店員さんの上手な陳列に拍手!!
魚眼で血眼?
精進湖畔よりフィッシュアイ(魚眼)レンズで富士山をおさめてみました。

プロの風景写真のように「雲一つない青空」を背景にしたかったのですが・・・日頃の行いのせいかそう上手くはいきません。時間の許す限り粘ってはみたものの、結局ダメでした。でも後から見てみると、ナチュラルな感じでこれはこれで良かったのかなぁと。
自分を正当化する才に恵まれていなければ、この程度の腕で写真を披露しようなんて思えません(笑)。
スイスにて

スイスに行ったとき、名峰アイガー山のふもとの町グリンデルワルドに向かう途中の乗換駅(駅名がどうしても思い出せません)での1枚。列車前面の表示を見る限り、Brunig(ブリューニク)線のようです。
ゆっくりですがこの列車は走っています。男性は携帯でもチェックしているのでしょうか。日本の鉄道では見かけることのない光景なので、思わずシャッターを押してしまいました。では、お次はベルンで撮った写真を。
チューリヒやジュネーブに比べるとマイナーではありますが、ベルンはれっきとしたスイス(連邦)の首都。
ベルン(Bern)という名前は、くま(Bear/Bar)に由来すると言われており(他の説もあるようです)、ベルン州旗にはくまが描かれ、街の中心部にはくま公園なる名所があります。日頃より周囲から「くま」と呼ばれる私には妙に親近感の湧く街なのでした(何かとくまネタになってしまいすみません)。
私が行った日は、「たまねぎ市」と呼ばれるお祭りの期間(11月)でして、私も通りすがりの何人かから紙吹雪をなげつけられたり、プラスチックのハンマー(あたると「パフッ」って音がするヤツです)で攻撃を受けました(そういう風習なのです)。
※豆知識
ベルンの旧市街地はユネスコ世界文化遺産に指定されているほどで、とても風情のある町並みでした。なんでも15世紀はじめにベルン大火の折に、救援復旧に尽力してくれた近隣のフリブール州の農民たちに市内で市を開く権利を与えたのが『たまねぎ市』の発端だそうです。

上の写真は名所となっている時計台にいったときのもの。周りの皆は、時間に合わせてからくり人形(?)が動き出すのを今か今かと注目しているのに、私ときたら紙吹雪を載せたままでいる目の前のおじさまの頭にばかり視線が行ってしまいました。

その後しばらくして、一方向に視線を向ける群衆を発見。肩車されている少年にピントを合わせてぱちり。視線の先では、衣装も楽器も楽曲も「まさに南米・アンデス風」という感じのパフォーマンスが繰り広げられていました。
ジャガイモ(元々の原産はアンデス山脈でスペイン人がヨーロッパに持ち帰ったことで幅広く普及した)ならなんとなくわかるのだが、「なぜたまねぎ市でアンデス風???」だったのかは未だに不明です(笑)。
いざ森へ!

秋の風情漂う琵琶湖近くの遊歩道の入り口にて。自分の自転車を置いて、ローアングルから撮ってみました。
「対象物(自転車)からどれだけ離れて、ズームをいかほどにするか」によって、大きく背景とのバランス(構図)が変わってしまいます。色々と試行錯誤した挙げ句の1枚。
南大東島にて
沖縄本島や石垣島を訪れたことのある方はたくさんいると思うのですが・・・南大東島に行ったことがある、という方はごく稀でしょう(沖縄県民の方であっても)。沖縄本島から東南東にプロペラ機で小一時間、経度で言うと宮崎県のほぼ真南に位置します。空港はこんな感じ。

滑走路の周囲はまさに一面さとうきび畑です。空港の周りのみならず、島の大部分をサトウキビが占め、島の経済を支えています。至る所でこんな風景を目にすることができます。

それにしても海の碧さには驚かされました。

こんな碧い海で泳げるなんてステキ!と思われるかも知れませんが、珊瑚礁が隆起してできた島なので周囲はすべて断崖絶壁・・・四方を海に囲まれた島なのに、島民の方々は海水浴とは無縁な暮らしとのこと。こんなに綺麗な碧が保たれているのは、そんな理由もあるのかもしれません。
邪魔しないように・・・

湖畔にて・・・少し離れた前方に、仲の良さそうな年配のご夫婦がいらっしゃいました。とても画(え)になる雰囲気だったので、後ろからそ~っと1枚いただきました(写真をクリックしたら拡大表示されます)。
我が家の同居人
自宅で飼っているくまです・・・私とは別に。

撮影だからと、こんな衣装を着せたわけではありません。これが我が家における彼の普段着です。
私がさんざん履き古したトランクス・・・実は古くなったからではなく、度重なる膨張のためきつくなって彼に譲った、という説もある・・・を前後逆に装着し、カンガルーの如く前下腹部には愛するジュニアを忍ばせ(下ネタではありません・・・念のため)、後部の社会の窓(古典的な表現ですね)からはしっぽをのぞかせ、愛想を振りまいています。